2013/03/03 第52回卒業証書授与式を挙行

3月3日(日)午前10時より本校体育館にて、第52回石見智翠館高等学校卒業証書授与式を挙行いたしました。

出身中学校の校長先生方等の来賓の皆様をお迎えして、盛大かつ厳粛な雰囲気の式典を執り行ない、卒業生140名(男子85名、女子55名)を送ることができました。

式辞において竹迫校長は、「140名の3年生の皆さん、本日のご卒業誠におめでとうございます。平成22年4月10日入学以来、希望に燃え大きな目標を掲げ、日々真剣に学業や部活動に取り組み、耐えに耐えた3年の歳月であったことと思われます。明日から飛び立つ現実の社会は、国の内外を問わず、多くの難題が山積し、毎日のように情報媒体を通じて、私達の目や耳に憂うべき事象が入ってきます。こういう時代だからこそ、その背景をしっかりと把握し、一国民として熟慮と研鑽を積まれ、責任ある判断と行動の基に、各自の人生を切り開いてほしいと切望する次第です。これからが皆さんにとって本当の長い人生の始まりです。誰しもまた苦の連続があることと思われますが、『明けない夜はなく、光の朝は必ずやってきます。』どうか健康には十分留意され、石見智翠館高等学校の卒業生として誇りを持ち、社会の一員として、大いに活躍されますことをご祈念申し上げます。」と激励しました。

また、宗近理事長は?、「進学や部活動では、智翠館の歴史にまたすばらしい1ページを加えられました。振返ってこの3年間、最も心をくだいて下さったお父さん、お母さんを始め、先生方、友人先輩又地域の方々に至るまで、その存在や励ましが、どんなに大きな支えとなった事か。今、深く心に印していただきたい。そして『常に感謝する心』をもつことは、君達にとって、一生大きな財産となることでしょう。“最澄”の『一隅を照らす』という有名な言葉があります。古人曰く。『径寸十枚 是れ、国宝に非ず。一隅を照らす 是れ即ち、国宝なり』径寸とは、金銀財産のこと。一隅とは、一ツの隅っこと書いて一隅(いちぐう)。社会の中であなたの置かれている場所、場所のコト。お金や財宝は国の宝ではなく、あなたの置かれている場所、場所で、(それが社会の片隅であろうとも、どこにあっても)精一杯努力し明るく光り輝くことが出来る人こそが、何物にもかえがたい国の宝であると説いています。一人一人が、各々の立場で全力で尽くすことによって、又、社会全体が明るく照らされていく。昭和の思想家安岡正篤師は言っています。『一つの灯火(ともしび)を掲げて一隅を照らす』そうした誠心誠意の歩みを続けると、いつか、必ず共鳴する人が現れてくる。一灯は、二灯となり、又三灯となり、いつしか万灯となって国をほのかに照らすようになる。この言葉を胸に、卒業生の皆さん、各々の場で一隅を照らす存在になっていただきたい。」とお祝いを述べました。

 

 

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