3月3日(水)午前10時より本校体育館にて、「第60回石見智翠館高等学校卒業証書授与式」を挙行いたしました。盛大かつ厳粛な雰囲気の式典を執り行い、卒業生205名(男子117名、女子88名)を送ることができました。

竹迫校長は式辞において「三年間いろいろと苦しかったこと、辛かったこと、悔しかったこと、又、喜びや楽しかったこと、多くの感動・感激を味わうことの出来た三年間であったと思われます。入学来、上級生・先輩方の頑張られる姿、努力される背中を見て手本とし、それぞれの目標達成に向けて、奮闘・努力された結果、輝かしい功績を打ち立てられました。まだ先の見えない社会に、明日から一歩を踏み出される皆さんの前途は、二年前までの普通の生活とはかけ離れた、山あり谷ありの険しいいばらの道が待ち構えている事が現実の実態です。人間の知恵・生き抜く力は、これまでの歴史を振り返りますと、難題・試練を一つずつ乗り越え、明治・大正・昭和・平成の激動の時代を、国民一人一人が汗と涙と知恵を絞り、今日、政権の変遷を繰り返し乍ら、良識ある民主国家として先進国の仲間入りを果たしています。近い将来必ず皆さんが活躍される時代が来るものと思われます。智翠館で学ばれたすべての力を根底として、人生を力強く謳歌されますことを心から切望いたします。」と激励しました。

浜脇大史さんの卒業生答辞では、仲間との強い絆を築いたこと、この一年の大きな試練を経験したことによって気付かされたことを述べました。「いつも明るく物事をとらえ、人と関わることが大好きな私にとって、この三年間は厳しさと同時に愉快でとても充実した日々でもありました。特に24時間共に過ごした野球部の仲間とはとても濃くて貴重な時間を過ごし、強い絆を築きました。生涯の友を得ることができたと思っています。また、昨年、新型コロナウイルスという、本当に思いもよらない大きな試練が、私達の前に立ちはだかり、私達の心を揺さぶり挫きました。決してしたい経験ではありませんでしたが、この一年の経験によって、今まで考えなかったことや感じることのなかったことを感じ、気付けるようになりました。今後〝当たり前〟も変わっていくかもしれませんが、だからこそ、これから学校を盛り上げていく後輩たちには〝当たり前〟の毎日を大切にし、目標に向かってあきらめず前進していってほしいと思います。」

第60回卒業証書授与式を挙行いたしました